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地元の友達と
何かでつながり続けたい。
高校生の「肉まんプロジェクト」開始。

晶子さんの家族は両親と学生の弟の4人家
族。父はゼロから始めた養豚家で、学んだ通り
に養豚業を営んでいましたが、晶子さんが生
まれた時、「家族にはおいしくて安全な豚肉を
食べさせたい」と、リスク覚悟で「B1とんちゃ
ん」を開発。1988年からは薬剤や添加剤など
をほとんど使わず、乳酸菌や炭などを与える
独自の配合飼料と、広い畜舎での豊富な運動
量で健康に育てています。豚は、ケンボロー種
とデュロック種、鹿児島黒豚のバークシャー
種を交配した品種で、通常より長期飼育をす
るというこだわりの生産。親豚で約50頭程度の
小規模経営です。
父母の手伝いをして育った晶子さんは、養
豚業の助けになるような知識や技術を身につ
けようと、食品加工を学べる岩見沢農業高校
を選びました。しかし、地元・植苗地区を離
れ、往復2時間かけて知らない土地に通うこと
がさびしくてしかたのなかった晶子さん。地元
の友人とつながりを持ち続けるために、何か
したいと思いました。「その時はただ漠然と、
苫小牧のためになることをしたいと思っただ
けなんです」。最初は通学が辛かった晶子さん
でしたが、通ううちに岩見沢のにぎやかな商
店街も楽しめるようになり、苫小牧にもこんな
お店があるといいのにと思うようになりまし
た。地元の友だちと何かやるなら食べものが
いいと思った晶子さんはきっそく仲間6人に声
をかけ、話し合いを開始。コンビニなどで手軽
に買え、寒い時に食べたくなるものを考えた
とき、浮かんだのが肉まん。そこから試行錯誤
が始まりました。

 

 

体にいい、
安全でおいしいものを手軽に。
市民に愛される
「肉まんとんちゃん」完成。

「肉まんプロジェクト」は2003年1月、高校1年生の時に
スタートしました。肉まんを知るために、まずはリサーチ。
本で調べたり、さまざまな肉まんを買ってきての分析など、
研究熱心な仲間のおかげで調べに調べました。
その結果、豚肉はBlとんちゃんを使い、タマネギ、卵、
タケノコ、シイタケなど、肉まんの具材は道産品にこだわった
手づくり豚まんを完成させした。
しかし、手づくりだけでは満足できません。
地元に愛される名物を作りたいというみんなの願いは
冷凍食品を作るメーカーへと向かわせました。
しかし、「大手メーカーやコンビニにはかなわないんだから無理」と、
高校生の私たちを相手にしてくれる会社はなかなか見つかりません。
そんな中、唯一自分たちの思いに賛同してくれたのが食品メーカーの
株式会社中華札幌さん。
北海道の新鮮な原材料を使い、添加物などをなるべく
使わず、安心安全な冷凍食品を作っている会社でした。
晶子さんたちは様々な希望をメーカーの人に伝え 、
試食しては販売し、アンケート調査して改良する繰り返しを
5~6回続けました。
それは「関われば関わるほど気持ちが入ってしまうため、
一般の人と感覚が合ってるかどうか不安になったから」と
晶子さんはふり返ります。
スタートから3年かけて「肉まんとんちゃん」は完成しました。
「肉まんプロジェクト」メンバーは「肉まんとんちゃん」を
苫小牧スケートまつりをはじめ、土日に開催されるイベントなどで
限定販売し、人気を呼びます。
次第に名前も浸透し、売り切れも続出。
地元の人に愛される隠れた名物として成長していきます。
様々なイベント会場で「今後はどこで買えるの?」と言って
もらえましたが、プロジェクトのメンバーは高校卒業を機に
進路も住まいもばらばらになってしまうため、もう販売できる道がありません。
「ぜひ販売したい」と言ってくれた市内の宮永商店さんで
冷凍の「肉まんとんちゃん」を置いていただくことにし、
「いつかは店頭販売したいね」と言いながら、「肉まんプロジェクト」は解散。
メンバーはそれぞれの道に進み、晶子さんも調理師として
活躍する道を選んだのです。